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遊びが『学び』2

以前、こどもたちの遊びが「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」とどのように関わっているのかを紹介させていただきました。
今回は、ひき続き「遊びが学び」について、今の子どもたちの遊びが後の学びにどのようにつながるのかを考えてみます。

【砂場遊び】
砂場での遊びの中には学びがたくさんあります。 道具を使ってバケツなどに砂を入れて遊んだり、水を使って遊んだり、直接手で握ってみたり、子どもたちの楽しみ方は様々あり、その遊びで体験し、「楽しい」と思ったことは、もっとやってみたいと思える熱意となって、経験を重ねて行くことで新たな体験に繋がります。

何気なく遊んでいるように見えますが、砂遊びの中で子どもたちは

〇表面の砂がサラサラしていて、中の砂は少し濡れていて固まりやすい。
〇水は高いところから低いところに流れていく事
〇砂や土に水が浸み込む速さが違う事

等々、他にも様々なことに興味・関心を持って遊びます。
これらを小学校の理科に例えてみると「水の変化」や「太陽の光」などに繋がります。

【虫捕まえ】や、【落ち葉触れる遊び】にも

〇トンボには羽がある事、身体から生えている足が6本ある事
〇ミミズは石やマットの下で多く見つけられること
〇秋には葉っぱの色が変わる事
〇葉っぱも黄色、赤色、茶色とたくさんの色に変わる事
〇落ち葉を踏んだら音が鳴る事
〇葉っぱの数への興味
などがあります。

これらは「昆虫」や「季節の変化」や「音」などに繋がります。

理科に例えましたが、幼児期のあそびは他にも小学校以降の生活に繋がるものがたくさんあります。

これらの遊びの中で、全ての子どもたちが同じ考えを持っているわけではありません。もちろん、発達によって違いもあります。何より教え込んで覚えるものでもなく、子どもたちの主体的な活動の中で繰り返すことによって身につくものです。

この乳幼児期での感動した体験・経験が、後の生きる力になります。
子どもの何気ない活動や遊びが、実はものすごい意味をもっているのかもしれませんね。